予備校・通信講座の選び方(税理士)

講座の内容やレベルには、実績のある大手の有名予備校間にはさほど差はないと思います。ただ、あまり実績のないところや、有名でないところは避けたほうが無難です。従って、予備校や資格学校、通信講座を選ぶ際のポイントは受講料、サポート体制、自分にあった受講形態があるか、予備校の立地条件などがポイントになると思います。

・予備校の場合
税理士試験の試験科目は11科目ありますが、予備校によってはその中から必要なものを選んで開講し、全科目に対応していないところもあります。選択科目のうち、マイナーな科目で受験使用としている人は、全科目を開講している予備校を選ぶのがいいでしょう。

全科目に対応しているかは予備校選択の再にチェックしておきたいポイントです。ただし、全科目用意していない予備校=ダメな予備校というわけではありません。

税理士試験など会計系の資格の講座の場合、自習室の有無もポイントになると思います。予備校などには自習室があるのですが、普通の自習室で電卓を使うことはなかなか出来ません。予備校の自習室は司法試験や行政書士など、電卓を使わない他資格の受講生も使用していますが、その人たちに迷惑をかけてしまいます。税理士試験の受験生の側でも、他の人に気を使いながら電卓を叩いていたのでは、勉強に集中できません。

そこで、予備校によっては、電卓用の自習室を設置しているところもあります。電卓専用の自習室なら、心置きなく電卓を叩きながら勉強に集中することが出来ます。税理士試験などの会計系の資格試験の場合、電卓用の自習室が設置されているかも予備校選びの一つのポイントなのではないでしょうか。これらについて、HPを見たり、パンフレットを取り寄せたりして、慎重に比較検討しましょう。

パンフレットだけでは不安な人は、予備校の窓口で相談するといいでしょう。個別にカウンセリングや説明をしてくれることもあります。パンフレットは予備校のHPや書店で入手できます。電話での受講相談や受験相談をしてくれる予備校もあります。窓口や電話で疑問点はどんどん質問しましょう。

こうした際の対応なども、予備校を選ぶポイントの一つだと思います。受講中も予備校にサポートを受けたり、予備校に相談したりと、予備校とは長い付き合いになります。対応のよくない予備校は避けたほうが無難です。予備校では定期的にガイダンスをしていたり、無料体験講座などがあるので、それらに参加してみるのもいいと思います。

・通信講座の場合
通信講座の場合、受講料とともにサポート体制が特に重要になります。勉強していて生じた疑問点や質問にきちんと答えてくれる体制が整っているかは、受講前に確かめておきたい重要なポイントです。途中で解約できるかもポイントです。必ず確認しておきましょう。講座開始前の解約と講座開始後の解約で異なってきますが、講座開始後は、解約できないか、解約できたとしても、受講料の一部しか戻ってこない場合が多いようです。

なお、過去の通信講座のテキストやカセットがオークションなどに出回ることもあります。オークションでは安く購入できますし、オークションでの購入を否定はしません。しかし、リスクがあることも認識しておきましょう。以前とは出題傾向が変わってしまう可能性もあります。また、税理士試験の出題の元になる税法の条文はよく改正されることで有名です。酒税の改正等の話はニュースでよく耳にすると思います。しかも、税理士試験では、法改正された部分がよく聞かれるのです。古い講座は本試験に通用しないことも多いのです。

念のためにオークションに関連してもう一つ注意点を書いておきます。仮に、講義を無断で録音したテープや通信講座の違法コピーがオークションに出品されても絶対に購入しないようにしましょう。

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